2016.7.16 山梨県の櫛形山へ行ってきました。
櫛形山山頂付近には、霧藻・サルオガセが「これでもか!」という勢いで広がっていました。
光の加減、天候などによって、様々な表情を魅せてくれました。以前、入笠山でサルオガセの森を歩きましたが
晴れていたので、さほどインパクトはありませんでしたが(それでも、ひょえ~と思いましたが・笑)、霧・小雨の中では
引き寄せられましたねー。気持ち悪いとか、おどろおどろしいとか、幽霊の森みたいだ・・・などとは全く感じなかった
のが不思議です。
それよりも、逆に、落ち着くというか、生命力に囲まれ森に抱かれているというか、安心するというか・・・ずっと此処に
居たいなという安らぎのようなものを感じましたね。なぜだろう・・・。
午後から降り始めた雨音の中、森を歩くのも、とても良かったです。レインウェアを着ても多少汗ばむくらいで涼しかったですし^^
マルバダケブキの群生の奥には・・・・トイレです(笑
雨に濡れて幹が引き締まった色になり、サルオガセも惹きたちます。
まるで、とろろ昆布のようでもあります(笑
うすぼんやりも、良い視覚印象でした。
なかなか・・・です^^
逆光もいいんです^^
どれが一番良いというのではなく、出逢うたびに撮ってしまうんですよね。
水滴もまた美しいのです。小雨だったからこそ楽しめました。
ロープにもびっしりとサルオガセが^^;
というわけで、山のようにサルオガセの写真を撮ってしまったのでした(笑
下記を読むと、水と光だけで生きているわけです。森に住むヨガ行者、仙人様のようです。
また、サルオガセのような地衣類は、「菌」くんと「藻」さんが、共に手を取り合い仲良く生きています。
「生命」、「共生」、「平和」、「愛」・・・・だから、この森に惹かれるんだろうなあ。。。
良い時間を過ごしました。感謝感謝^^
サルオガセ(猿尾枷、猿麻桛)
「樹皮に付着して懸垂する糸状の地衣」(広辞苑)。霧藻、蘿衣ともいう。
植物学上では、サルオガセ科サルオガセ属(Usnea)の地衣類の総称。
ブナ林など落葉広葉樹林の霧のかかるような森林の樹上に着生する。
その形は木の枝のように枝分かれし、下垂する。by wikipedia
サルオガセは、水分と光合成だけで成長し、栄養を一切他から取ることはないのだそうです。
地衣類は、菌類と光合成生物(藻類)の共生体で、植物ではないもコケでもない。
日本ではおよそ40種類確認されており、世界では600種以上と言われる。
地衣類とは、菌類の仲間で、必ず藻類と共生しているという特長をもっています。菌類は、藻類と
共生すると”地衣体” と呼ばれる特殊なからだを作ります。そして、地衣類を構成している菌と藻は、
互いに助け合って生活しています。菌は藻に安定した住み家と生活に必要な水分を与えるかわりに、
藻が光合成で作った栄養(炭水化物)を利用して生活します。両者の共生関係は非常に密接で、
地衣体の形態、生理機能、分布などは単独の生物と同じように遺伝します。
つまり、あたかも独立した生物のように見えるというわけです。
http://www.kahaku.go.jp/research/db/botany/chii/01/index.html