どんなつらい話
奇妙な話をきいても
もちろん真剣に遮りもせず
逃げたり避けたりりせずに
きちんと聞くんだけれど
聞き手の役目を終えたら
自分の中に何も残さず
この地球にアースして流す
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これは、先日も呟きましたが、今の自分にとてもマッチした、引力の働いた、魂の琴線に触れた言葉でした。
この言葉は、全ての日常のあらゆる場面に応用できます。
例えば、仕事で根を詰めて相手と対面した後、いろいろな人たちの悩み事を聴いた後、自分とは異なる
感覚を持っている相手と話した後、人間関係でストレスを感じた後、何かでプレッシャーを感じた後・・・・
特に感情面が揺さぶられた後に、何にも引きずらず、自分自身をフラットに戻す、ゼロに帰すための有効な
擬似的手法だと思うわけです。
最初から人の話を流して聞いたり、相手と私は違うと壁で隔てている(二元的な感覚)場合には、この手法は
あまり効果はありません。あくまで、相手を理解しよう、認めようと傾聴する姿勢で接したり、感情が揺さぶられ
たときに有効な手法です。
私的には、日頃は、睡眠や、旅行や、自然界に接する事で、そのストレスやらプレッシャーを一時的に切り離し
ているのですが、「地球にアースして流す」をイメージするだけで、瞬時に自分自身を空っぽにすることができ
ます。ただ瞑想して心が静まるのを待つよりも、「この身体にしがみ付いた思い」を全て地球に明け渡すと能動
的にイメージする事は、とても良いように感じます。
「相手の言葉を聞き流す」と「相手の言葉を聴いて地球にアースする」の違いは、前者は、自分の感情を放棄し
ているのに対して、後者は、相手を認め理解しようと、自分なりに咀嚼し、その後切り離すという感じですね。
切り離した後でも、忘れてしまうわけではなく、自分自身の対面する感情以外は、シッカリと自分の中に残る
というイメージです。
この言葉は、通訳の方の言葉なのですが、普通の通訳ではなく、おそらく母国語でもうまく伝えることのでき難い
分野の通訳者ですので、仕事がら、「相手の想いの通路」になるために傾聴する姿勢が養われたのでしょうね。
有難い言葉でした。