2月7日NHKBS 午後9時00分〜10時00分
旅のチカラ「“記憶の音”が響く大地へ〜GOMA オーストラリア〜」
“世界最古の管楽器”ディジュリドゥの奏者・GOMA(39歳)。3年前の事故で、
オーストラリアでの修行時代の旅の記憶が思い出せない。生き方を模索して
再び旅に出る。
世界最古の管楽器といわれるディジュリドゥ。オーストラリアの原住民アボリジニ
に太古から伝わる楽器だ。ミュージシャンのGOMA(39歳)は、15年前、単身
オーストラリアに渡り、ディジュリドゥとアボリジニの世界を学んだ。しかし3年前、
事故で外傷性脳損傷と診断され、修業時代の大事な記憶が思い出せなくなった。
なぜ、あの楽器に魅せられたのか? 自分は何者なのか? 生き方を模索して
再びオーストラリアへ向かう。
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アーネムランドでの長老との抱擁は泣けた。ずっと昔から私の息子だ。事故に遭遇
したことを知って、またここへやってくると思っていた。頭の中が黒く、身体をディジュ
が吹き抜ける・・・・
事故後に描いた最初のドット絵、すごいインパクトがあった。霊界の光、ものすごく
衝撃的で美しくって脳裏にこびりついて離れないのだろう。だから、表現者としては
絵に描きたくなるのだろう・・・。
http://www.youtube.com/watch?v=lVdqf-7RYHo&feature=share&list=PL353352198B8AD47E
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2000.8 オーストラリア・ケアンズ
2000年7月、家の近くの公園で、ものすごい低い地鳴りのような音が響いていた。
なんだ?この音は??? 音の方向に引き寄せられ近づくと、なが〜い筒のような
ものを口をあて、ず〜っと音を出している。う〜む・・・楽器なのか?そのときは、ただ
すごい音だなと思った。
一ヵ月後、家族でケアンズに旅行に行った。そこのキュランダ観光でアボリジニの
吹く、ディジュリドゥに出逢う。まさにこの「音」だった。
なんだか運命的なものを感じて、お土産用のディジュリドゥを買った。しかし、短い
ので音が高くて貧弱だった。また、どうしたら音を途切れずに鳴らし続けることができ
るのかも解らなかった。
その後、近くでディジュリドゥのワークショップをやっている所があって、そこで
ディジュリドゥを購入。一日体験参加した。循環呼吸法(空気を吸っているときも鼻から
空気を吸って口の中の空気を吐き出して音を切らさずに鳴らし続ける)もある程度まで
できるようになった。
・・・・・しばらく吹いていなかったが、テレビを見て、また吹きたくなった。