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Channel: ~風に吹かれて~ by ポー(paw)
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調(つき)神社(埼玉県さいたま市浦和区)

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2018.3 埼玉北東部の神社を訪れました。まずは「調神社」へ。「調」と書いて「つき」。読めませんよねー。

神社の駐車場に車を停めて境内周りへ。こんな大きな欅がありました。

「日蓮上人駒つなぎの欅」

日蓮が佐渡へ流される途中、難産の婦人のためこのケヤキに馬を繋ぎ、祈ったところ男子を無事出産したので、
安産の守護神として今に信仰されている。

ん?ちょっと境内入り口にしては鳥居が小さいかな?と更に境内沿いを北に向かうと・・・

ありました。ありました。ここが境内入り口ですね。しかし鳥居が無い・・・。

鳥居がない。>>「境内へ伊勢神宮への貢物を運び入れる時に邪魔になり鳥居を建てないことにした。」との事ですよ。
う~む・・・なかなか合理的ではあるけれど。。。。

「狛ウサギ」

延喜式内社です。

「狛うさぎ」

別称は「調宮(つきのみや)」。社名の「ツキ」により月待信仰が古くからあり、狛犬ではなく「狛ウサギ」がある神社
として知られていますよ。

宮司像

手水舎 ん?普通は龍の口から水が出ている事が多いですよね。亀の口から水が出ている神社もありましたが・・・。

お~、やはりウサギさんでしたよ^^ 丸っこくて可愛いですね^^

狛ウサギ 古いウサギさんのようですね。

境内社の調宮天神社と金毘羅神社

境内・周辺には巨木が多いです。大きな桜の木も咲き始めていました。

神楽殿

拝殿

<御祭神>

 天照大御神(あまてらすおおみかみ)
 豊宇気毘賣神(とようけひめのかみ)
 素盞嗚尊(すさのおのみこと)

<御由緒>
・「調宮縁起」によると、今からおよそ2,000年前の第10代崇神天皇の勅命により創建。伊勢神宮へ納める
 貢(調)物(みつぎもの)の初穂を納めた倉庫群の中に造営されたため、貢物搬出入の妨げになる鳥居が
 ないと伝えられています。
・確かな文献では、平安時代中期の延喜5年(905)に醍醐天皇が編纂を命じた法典である「延喜式神名帳」に、
 武藏國四十四座のうちの一社と記載されています。
・また、調(つき)の名が、月と同じ読みであるところから、月の動物と云われた兎が神の使いとされ、
 中世の月待信仰(月のもつ神秘に畏敬をなし、月の出を待って祈る信仰)の広がりと結びつき、江戸時代
 には月読社とも呼ばれていたようです。今も兎の石像や社殿に飾られた兎の彫物、兎の絵馬など所々に兎が
 配されています。

<社殿の沿革>
・南北朝時代の延元2年(1337)に、足利尊氏が一色範行に命じて荒廃した社殿を復興したと伝えられています。
 その後戦国時代末期の天正18年(1590)小田原兵乱で、再び焼失しましたが、徳川家康の関東入部後から
 江戸時代初期にかけて次第に再建されたようです。現在の社殿は、安政6年(1859)竣工で、総欅の権現造りです。
 一代前の本殿も、境内末社の稲荷社本殿として現存しており、こちらも総欅で一間社流造りという建築様式です。

<社頭風致>
・神域は約1万2千平方メートル、鬱蒼と生い茂った樹齢数百年のイチョウやケヤキ、ムクなどが見事な鎮守の杜を
 形成しており、江戸末期の建築にかかる権現造の社殿が、悠久の時を超えて静かに建っています。
http://www.stib.jp/info/data/tsuki.html より

旧調神社(稲荷社)

一代前の本殿
境内末社の稲荷社本殿として現存しており、こちらも総欅で一間社流造りという建築様式です。美しいです!

境内の池

県内屈指の古社である調神社(つきじんじゃ)は、地元では親しみを込めて「つきのみやさん」と呼ばれていますが、そんな
調神社には七不思議の伝説があり、古くから人々に語られています。

1. 鳥居がない。(境内へ伊勢神宮への貢物を運び入れる時に邪魔になり鳥居を建てないことにした。)
2. 松の木がない。(一説に弟神須佐之男命(すさのおのみこと)が大宮へ出かけ、なかなか戻って来ないので姉神の月読命
 (つくよみのみこと)が「もうまつのはいやじゃ」といったのがその理由とのこと。)
3. 御手洗の池の魚は片目になる。
4. 狛犬のかわりにウサギ像が置かれている。(「つき」を「月」と考え、ウサギを神の使姫とする習慣からである。)
5. 日蓮上人駒つなぎのケヤキ。(日蓮が佐渡へ流される途中、難産の婦人のためこのケヤキに馬を繋ぎ、祈ったところ男子を
 無事出産したので、安産の守護神として今に信仰されている。)
6. ハエがいない。(調神社の祭神が嫌うためとのこと。)
7. 蚊がいない。(ハエと同じ理由。)

「つき神社」だけに、昔から「ツキを呼ぶ神社」として、大変ご利益があると言われています。境内のあちこちに置かれている
かわいいうさぎさんを探してみてください。http://www.stib.jp/mame/mame_10tsuki.html より。


というわけで、なかなか盛りだくさんの神社でした。お隣の調公園でも桜が咲き始めていて、神社・公園に多くの方が
来られていました。神社の駐車場では参拝客かどうかチェックされましたよ。

いや~こんな神社もあるのですねー。ホントに神社は多彩です。飽きませんね~。境内の空気・空間は、悠久の時の流れを
感じさせ、とても自然体でした。土地に溶け込んでいる良い空間でしたよ。あちこちにウサギさんがあるのもほっこりしました。


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