2017.5.3 さいたま市桜区・田島ヶ原サクラソウ自生地
たくさんのテントウムシが居ましたよ。
公園の側溝には、たくさんのテントウムシの蛹
側溝の上にはたくさんのテントウムシが。
ナナホシテントウ
テントウムシ(天道虫・紅娘・瓢虫)
・コウチュウ目テントウムシ科に分類される昆虫の総称。
・和名の由来は太陽に向かって飛んで行くことから、太陽神の天道からとられた。
・世界のあちこちで幸運をもたらすムシとされている。
・世界で4500種ほどおり、日本には約200種が生息。
・死んだふりをする。悪臭を放つ分泌液(アルカロイドを含む苦みのある液体)は、外敵を撃退する。天敵は少ない。
・成虫の硬い外皮と毒々しい背中の模様と相俟って、捕食者に対して、自分を食べてもまずいんだというアピールをしている。
・肉食性のテントウムシは、アブラムシやカイガラムシを食べるので益虫として広く世の中に知られている。
・草食性のテントウムシ(背中に毛が生えているものが多く、甲虫特有のつやのあるテカテカ感が見られない)は、特に
ナス科(ナス、ジャガイモ)の植物の葉を好んで食べるため駆除対象になる。
・色鮮やかな黄色を呈するキイロテントウや白い14個の紋があるシロホシテントウは、ウドン粉病の原因になる菌類を
食べてくれるので、益虫として扱われています。
・てんとう虫の成虫は、交尾のあと数十個ほどの卵を産みます。卵は黄色からオレンジ色のきれいなものが多く、
およそ2日程度で孵化します。
・孵化した幼虫には翅がなく、トゲや突起を持つデコボコした小さな幅広の毛虫のような様相で、成虫とはまったく異なる
想像もつかない体型をしています。しかし食性は成虫と同じで、成虫が肉食性のものは幼虫も肉食性で、ほぼ同じものを
食べます。
・幼虫はおよそ2週間の間に三度脱皮し、四齢が終齢になります。
・終齢幼虫は食欲旺盛でアブラムシを食べまくり、やがて葉の裏側などの物陰で蛹(さなぎ)になります。蛹は楕円形を呈し、
ほぼ成虫の形に近いものです。
・蛹でいる期間はおよそ一週間で、やがて羽化を迎えます。成虫は明け方に蛹を破り、30分ほどかけて羽化します。
羽化したばかりの成虫の翅はまだ黄色を帯びており、種特有の模様がありません。時間の経過とともに徐々に模様が浮き
出てきて、色鮮やかになっていくのです。
・てんとう虫は、卵→幼虫→蛹→成虫と姿を変える完全変態の昆虫なのです。卵から成虫までおよそ3週間ほどです。
・てんとう虫の寿命は2ヶ月程度ですが、条件が良いと一年近く生きる個体もありますし、秋に生まれた個体は倒木や岩陰など
で越冬し、春にまた活動を再開します。
・てんとう虫は、春から秋にかけてずっと活動しているように見えますが、実はそうではありません。てんとう虫はアブラムシ
が少なくなる真夏には、休眠に入ります。これを夏眠といいます。アブラムシが少なくなる=エサが減ると、落ち葉の下
などの涼しい暗いところに行き、じっとして夏の暑さに耐え、エネルギーの消耗を防ぎます。やがて涼しくなり、アブラムシが
増えてくると活動を再開させます。
・肉食性のナナホシテントウ、ナミテントウなどの種は、アブラムシ退治の目的で、積極的に人間に利用されています。ある
データでは、アブラムシを1日に幼虫で20匹、成虫になると100匹も食べるとのことです。このデータを信じれば、
畑で大きく成長した苗であれば、一株に数千匹程度のアブラムシがつくことがありますが、10匹のてんとう虫がいれば、
わずか数日で撃退できてしまう計算になります。それほど盛んに捕食してくれますので、アブラムシが大発生した植物で
あっても、てんとう虫を放すことで退治が可能なのです。
http://animalbattles.wealthyblogs.com/?p=1949 より。
↓以前の投稿より
ナミテントウの幼虫
食性は成虫と同じで、成虫が肉食性のものは幼虫も肉食性で、ほぼ同じものを食べます。
ニジュウヤホシテントウ(オオニジュウヤホシテントウ?)
草食性のテントウムシ(背中に毛が生えているものが多く、甲虫特有のつやのあるテカテカ感が見られない)は、特に
ナス科(ナス、ジャガイモ)の植物の葉を好んで食べるため駆除対象になる。
ウンモンテントウ 和柄ですね~。
おまけ
少し毛深い「コアオハナムグリ」
ハルジオンの花の先端で、あっちにゆらり、こっちにゆらり・・・笑っちゃいました。