カイコバイモ(甲斐小貝母 ユリ科 バイモ属)
山梨県内で、この子を探索しました(2017.4.9)。
どうして和名で貝母(ばいも)というのかなと思って調べたら下記の二説がありました。
和名は球根(鱗茎)を乾燥させた形が二枚貝の殻に似ていることから漢名の音読みで、「バイモ(貝母)」。
鱗茎が漢方薬の貝母で、和名はこれを音読したもの。
環境省の絶滅危惧IB類(EN)に選定。本州の関東地方と富士山周辺に分布する。
花被片は他のコバイモと違ってツリガネ型にならず、やや開いた杯形になる。茎頂に3枚の葉と下向きに咲く花をつけ
その下に2枚の葉を対生する。コバイモは雪の少ない地域では葉は紫褐色で発芽し、次第に緑色に変化する。多雪地域や
温暖な地域では緑色の個体で発芽します。カタクリなどよりやや早く開花する。春先植物であるため、受粉を媒介する
昆虫も少なく交雑が生じにくく、各地に種ごとに隔離分布している。自然分布は山梨県思親山と周辺の静岡の一部に生育する。
発芽〜開花期には全草が紫褐色、次第に緑色に変化する。やや緑色に見える単葉の個体は発芽後3〜4年目の幼体、
実生発芽から4〜5年で成体となって開花する。
山梨県の南部地域は積雪も少なく冬期は寒冷であるため発芽直後は全草、紫褐色で発芽し、徐々に緑色に変化する。
http://www.fujikirara.jp/event/info.php?no=203 より。
写真中央に咲いています。解りますか?
この斜面にも一輪咲いていました。
いや~、葉っぱは紫褐色で落ち葉と同化していますし、花も茶系で地味なので、なかなか探せませんでした。
こんな何も咲いてなさそうな場所に、静かにそっと咲いています。可憐ですね^^