2014.5.10〜12(岩手・北上方面)
三春を離れて、その後、常磐道で帰ろうという事で、国道288号線を東へ。田村市の東辺りで除染作業が増えてきて、大熊町手前で
一般車両は通行止め。そのため国道399号線を南下。川内村から富岡町へ向かいました。
富岡町・夜ノ森付近。
この先は、「帰宅困難区域」通行止めで通行規制中です。
除染袋
走行中、除染袋を保管する平なスペースをあちこちで見かけました。
その後、常磐富岡ICから常磐道で東京へ戻りました。走行中、2.90マイクロシーベルト/時の表示があったような・・・・?
2.09マイクロシーベルト/時だったかな? 下記の動画を見ると最大2.33マイクロシーベルト/時を示している個所があります。
常磐自動車道 広野IC-常磐富岡ICの放射線量測定動画(この日の一週間前に通られた方のようです)
常磐自動車道(広野〜常磐富岡)における 除染方針の達成状況について (お知らせ)【環境省サイトへ
常磐道から見えた除染袋群
この日は、4/28発売号で福島原発を扱った「美味しんぼ」において原発事故に関する描写などが放射能リスクや表現の自由をめぐる
議論を呼んでいたのですが、さらにこの続きの号が発売になる、そんな日でもありました。
帰宅後、いろいろ考えさせられました。その後発売のビッグコミックスピリッツの10ページにわたる「「美味しんぼ」福島の真実編に
寄せられたご批判とご意見」にも目を通しました。
ちゃんと知る事が大事だと改めて痛感しました。漫画内にある「福島の未来は日本の未来だ」・・・ホントにそう思いました。
こんなにも広大な土地が汚染されている・・・それを目の当たりにして、やはり有事に制御できない原発は無くしてほしい。
今回、岩手県内の被災地(釜石市、大槌町、箱崎町)そして福島に立ち寄りましたが、震災・原発事故災害に遭われた全ての人々が
導かれますように心よりお祈りいたします。
下記、私的な覚書として掲載します。
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●原発事故などで一般の人が浴びる放射線量の限度は、1ミリシーベルト / 年間
1ミリシーベルト / 年という事は、0.114マイクロシーベルト/時となるが、1日のうち屋外に8時間、屋内(遮へい効果(0.4 倍)
のある木造家屋)に16 時間滞在するという生活パターンを仮定すると、
0.19マイクロシーベルト/年 × (8時間 + 0.4 × 16 時間) × 365 日= 年間1ミリシーベルト(mSv)
さらに、測定器で測定される放射線には、事故由来の放射性物質による放射線に加え、大地からの放射線(0.04マイクロシーベルト/時)
が含まれる。このため、測定器による測定値としては、0.19 (事故由来分)+0.04 (自然放射線分)=0.23マイクロシーベルト/時
である場合、年間の追加被ばく線量が1ミリシーベルトとなる。
上記の事から、環境省では、放射性物質汚染対処特措法に基づく汚染状況重点調査地域の指定や、除染実施計画を策定する地域の要件を、
0.23マイクロシーベルト/時以上の地域であることとした(測定位置は地上50cm〜1m)。
●世界平均で、2.4ミリシーベルト/年間(宇宙、大地、空気、食物すべて含む)
●文部科学省は学校における基準値を年間20ミリシーベルト≒3.8マイクロシーベルト/時としている。
(算出方法は、365 日×(8 時間×3.8+16 時間×3.8×0.4)=19,972.8 マイクロシーベルト≒20 ミリシーベルト)
2014.5.23の時点では、県内の学校児童福祉施設は0.5マイクロシーベルト/時以下のようです。
●チェルノブイリ管理基準
5.362マイクロシーベルト/時:強制避難ゾーン
2.011~5.362 マイクロシーベルト/時:強制(義務的)移住ゾーン
0.670~2.011 マイクロシーベルト/時:希望すれば移住が認められるゾーン
0.134~0.670 マイクロシーベルト/時 : 放射能管理が必要なゾーン
「参考」
http://korobehashire.blog86.fc2.com/blog-entry-293.html
http://d.hatena.ne.jp/scanner/20110920/1316524394
http://www.kankyo.metro.tokyo.jp/policy_others/radiation/view/men.html
「吉田の言葉を知ると、ことの真相を知ろうとせず、大事なことを決めず、再び原発を動かそうとすることがいかに大きな過ち
であるかに気付く。」 朝日新聞デジタル・吉田調書