2008.10 ソウル (写真と文面は関係ありません)
完全性への道は、狭いが複雑ではない。
その道を歩み続けられる旅人は、選択という幻想を超越していて、?無選択?状態の中に存在している。真実
のみを選択しているとき、ほかの選択肢は存在しない。
この狭い道を歩くことは、イドが、エゴと協調して、?すぐに得られる喜び?を追い求めるので、困難であり、多く
の努力を必要とする。
すぐに得られる喜びは、完全性への狭い道の上では見つけられない。というのも、この道はそもそも、自己の外側
にあるものを求める願望が、入り込めない場所だからだ。
イドとは誕生後に最初に発達する心の一側面のこと。それは自分が満足するだけに集中していて完全に自己中心的。
試行錯誤しながら、自身のニーズと社会秩序間のバランスを取り、子供の心は、まず成功パターンを見つけ出し、
それを繰り返そうとし、そうやって、自分に好都合なことを、現実化しようとする。かくして、エゴが発達する。エゴには、
?現実主義的エゴ?=容易に複製可能な、受けとるためのシステムに関心を持っている、心の一部。自己満足。
?理想主義的エゴ?=受けとるシステムを超えた範囲の物事に関心を持っている、心の一部。例えば他人の快適さや
幸せなど。
?超エゴ?=自己満足や他人の幸せを超えた範囲の物事つまり、物質世界と人間体験を超えたものに焦点を当ててい
る、心の一側面。超エゴは、よく整理された宗教活動の中で、より多く体験される。
ほとんどの人間は、現実主義的エゴと理想主義的エゴに基づいて行動している。