2011.7 パリ
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エゴがなければ、地球上で人間として生存することは誰にもできない。いくつかの人間社会の中では、生存以上
のこと、たとえば富などの蓄積を目指す人間には、大きなエゴを持っていて、大きなエゴを持つことは悪いことだ、
と言われている・・。
しかし、悪いのはエゴではない。悪いのは、エゴのパワーを用いるときの意図なんだ。ほとんどの人間は、未来を
保証するものとしての富を蓄積するために、エゴのパワーを用いようとしている。そして、その種の意図ー安全の
ために形あるものを蓄積しようとする意図ーを生み出すのは、ほとんどの場合、「恐れ」である。
大人たちを純真な状態に引き戻すことは、ものすごく大変なことだ。彼らはまず、いくつもの快楽装置を捨て去ら
なければならない。それを持っているために、彼らのほとんどは、霊的進歩への興味を失ってしまっている。そ
して、たとえ彼らが、長い年月をかけて内側の様々な特徴について学び、またそれらに働きかけることで、物質世
界の果てしない欲望をどうにか超越することができたとしても、その次には、霊的エゴを取り壊さなくてはならない。
人間というものは、はなはだしく独善的になってしまいがちなのだ・・。