「・15のライフレッスンbyキューブラーロス」カテゴリーからの投稿です。
家族はときに最高の師であり、その相手から学ぶべきことは沢山あります。なぜな
ら、友人などのように、自分で選んだ関係ではなく、つながりを容易に断ち切れな
い関係だからです。問題から逃げずに、どうしても解決法を見つけなければならな
いところに追い込まれます。そして、あるがままの相手をただ愛するという解決法
を見つけることになるのです。
幸福は関係が「よりよい」方向に変わることから生まれるわけではありません。実
は、他者を変えることなどできるはずもなく、また、そうしてはならないのです。
では、相手が変わらなかったら?こう考えてください。あなたが本当の自分になりた
いのなら、相手も本当の自分になる事を認めるべきではないだろうか?と。
人間関係が「だめ」なのではありません。また、相手が自分の望んでいるような人
間ではないからといって、その相手が「だめ」だというわけでもありません。あら
ゆる関係は互恵的な関係であり、自己を相手に投影する関係なのです。似たものが
似たものを惹きつけるように、私たちは自己の内部にあるものに惹きつけられるの
です。
鏡像作用には問題点をはっきりさせるといういい面もあります。「いい面」とは、
問題があなたの中にある以上、あなた自身がそれに取り組み、解決する事ができる
というところです。相手に誤りを自覚させれば相手が変わるというものではない事
は、くれぐれも忘れないでください。相手をよりよい人間にしてやろうとする事で
もありません。問題は常にあなたにあります。あなたが自分の運命を作っているの
です。問題が相手の中にあるのか、関係にあるのか、それとも自分の中にあるのか
をよく自問すべきなのです。他人に目が向いているあいだは、関係の中に潜む真の
問題、つまり自分自身に目を向けることはできないのです。
私たちは人間関係を、子ども時代の目で見たままに形作ります。不幸な人間関係に
取り囲まれて育った子どもは、大人になっても愛や人間関係に対する態度に否定的
な色づけをしてしまうものです。
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特に両親からの影響力は多大です。それも母親でしょうね。オギャーとこの世に産み落とされ
た時点では、丸裸の「本当の自分」だったのでしょう。育てられるに連れて、両親の価値観、
道徳観、常識観、感情などのシャワーを浴びて、それらをまとっていきます。そうして、自分の
枠組みが形成されていく。人間関係でのトラブルは、この各々の枠組みの中での思考・感情の
食い違いから起こる。だから、自分に問題があると言っているのですね。
また、自分の枠組みを変える事もなかなかできないのに、他人の枠組みを変えることなどでき
るわけがありません。
ですから、人間関係のトラブル解消法は、自分の枠組みを広げて、相手の枠組みも取り込んで
しまうか、自分の枠組みの外に出してしまうかではないでしょうか。
家族はときに最高の師・・・・・両親、兄弟姉妹、配偶者、子ども・・・・確かに身近にいる分、
もっとも各々の枠組みの核になる部分に触れて、より感情が増幅されたりしますよね。いわゆる
「骨肉の争い」ってやつです^^;;
あるがままの相手をただ愛するという解決法を見つける・・・・・そこまでたどり着ければ、あなた
の魂は大きく成長することになります。