[「ありがとうございます」をもっと平易に]カテゴリーからの投稿です。
私たちの「こころ」は「私心」と「本心」でできています。「私心」については前回投稿しました。
さて、ここで言う「本心」ですが、よく会話に出てくる「うん、あなたの考えは分かったけど、で本心
はどうなの?」のように使われる本心とは異なります。この場合の本心は、表面的な受け答えは
さておき、個人的に本当に思っていること、その感情や考え方はどうなの?という意味ですね。
この「ありがとうございます」に出てくる「本心」とは、人の本来備わっている仏性、いわば仏心
(ほとけごころ)のような意味合いです。1/22にNHKスペシャル、「ヒューマン・なぜ人間になれ
たのか」を見ました。非常に興味深かったのは、「ここにあるお金を相手に分ける」という真理テスト
でした。なんと地球上の様々な人種にテストして、偏ることもなく、ほぼ半分弱を相手に分けるという
という結果になりました。進化の過程で、分け与えることが種の生き残りに繋がる という本能が
植えつけられているとの解釈でしたが、相手に分け与える行為(物でも心でも)は、まさに仏心ですね。
また、言葉が通じない人々の間で共通する認識は、「笑顔」だそうです。相手の勘違いによって、
一触即発の戦闘を招きそうな事態のときに、相手に笑顔をみせ、ほほ笑む行為によって戦闘が
回避されたという事例も紹介されていました。まさに「笑う門には福来る」です。また、笑いは免疫力
を高め、免疫によってガン細胞が排除されるという「笑う門には癌来らず」とも言われています。
このブログの副題は、「−人の中に 人の創り出した物の中に 動植物の中に 地球や宇宙の中に
魂の琴線にふれ 愛を感じながら 生き込みたい−」なのですが、「魂の琴線に触れる」とは、「本心の
顕れを感じ取る」事なのかもしれません。
この世をこの世的な価値観で、うまく生きるには、打算的で計算高く、スマートに効率よく時間の流れ
に乗ることが必要なのかもしれません。が、反面、それって「愛がないんじゃない?」という言われ方
もします。こんな中にも私心と本心が見い出せそうです。
話がずっこけてしまいましたが(笑)、「ありがとうございます」では、「本心」とは、感謝する心・喜ぶ心と、
訓えています。 次回からは、私心と本心について書かれているところを抜粋し私的考察していきます。