いくつかの文化のなかでは、個人のエゴは’ならず者’で、
心の中から追放されなくてはならないと言われている。
多くの人間の中で、エゴは実際、制御不能になっている。
多くの人間の意識は、この世界に生存することにばかり
向けられていて、成長することにはほとんど向けられて
いない。
エゴは人間の意識の一側面で、その最大の関心は生存にある。
ただ、もしもある人間が、生存する方法しか知らなかった
としたら、成長はほとんど望めない。
それとは逆に、成長する方法しか知らなかったとしたら、
生き延びる方法を知らないために、その人間はすぐに滅びて
しまうことになる。
充実した人生を生きるには、成長と生存のバランスが必要なのだ。