過去30年間で、最も使用された曲は? 1982〜2011年度の集計
でCDやカラオケなどの著作物使用料の分配額が多かった楽曲のランキングを発表、
1位の金賞にはSMAPの「世界に一つだけの花」(03年発売、作詞・作曲 槙原
敬之さん)が輝いた。2012.11.6
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巷では「世界に一つだけの花」がヒットする。「もともと特別なオンリーワン」と子どもたち
が歌う。実のところ、親も学校も社会が評価するオンリーワン、金が稼げるオンリーワン
になってほしい。風変わりで問題の多い子どもになってほしくないのだ。個性を尊重し
ながら、実際は注文ばかりだ。
子どもは親の愛情を得るために、注文をクリアしようと必死になる。そして、社会が認め
る幸せを自分の幸せだと勘違いし、多数の意見に従い、あるがままの自分がなにを望む
のかわからなくなってしまう。
がんばって努力しても社会が認めるような地位や名誉、裕福な生活、そして望むような
愛が得られない時、私たちは激しい挫折感を味わい、他でものない、自分自身を見下し
てしまうのだ。この時、内なるヒトラーが現れる。
でも、ロスは違った。
私たちが、より自分らしく生きようと願い行動すれば、どこかで暗黙の社会のルールや
常識を踏み越えて行くことになる。社会は人がバラバラでは都合が悪いことがたくさん
ある。全体でまとまっていてほしい、それが暗黙の社会のプレッシャーだ。私のやり方、
私のスタイルを貫こうとすれば、学校では問題児、親とは衝突し、組織では上司とは
いざこざを起こし、友達とは喧嘩する。
人はみな違う。すべての人とうまくやることはできない。
その葛藤のなかにこそ人生の学びがある。そのことを、ロスは繰り返し繰り返し、私たち
に教えようとしている。でも、そんなこと誰が聞きたいだろうか。真実なんて、知ったら苦し
いだけだ。皆が耳を塞ぐから、彼女はTシャツにプリントしたんだろう。
私は大丈夫でない。あなたも大丈夫でない。だからそれで大丈夫。
パピヨンより抜粋
パピヨン 田口 ランディ (著)
単行本: 268ページ
出版社: 角川学芸出版 (2008/12/19)
内容(「BOOK」データベースより)
生涯を「死と死に逝くこと」の研究に捧げたエリザベス・キューブラー・ロス。ロスが
残した「蝶」の謎を追い、田口はポーランドの強制収容所跡へと向かう。生と死をめぐる
シンクロニシティのなかで、看取りという現実に直面しながらロスを追い求め、捉まえた
「死」と「意識」とは。by amazon
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「世界に一つだけの花」が過去30年間でもっとも使用された楽曲とのニュースを聞いた
とき、ちょうどこの田口ランディのパピヨンを読んでいた。シンクロしたね^^
オンリーワンでいることを社会も本人も、そうなれたらいいよね、と望みながらも「成果主義」
は変わらない。高校だって、受験校とフリースクール、真っ二つに分かれつつあるようにも
思う。(極端な意見かな?)
今まで、生き難かった人たち(社会に馴染めずに苦労してきた人たち)の中には、ADHD
やアスペルガー症候群との病名が付けられ、認知されて生き易くなってきてはいるが、まだ
まだ社会の受け皿は整っていない。
誰もが「あなたはそれでいいんだよ」と心から思い、誰もがよりよい人生をおくれるように
なったとき、人類は次のステップに向かうように思いますね^^
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わたしはあなたを束縛せずに愛したい
判定せずに称賛したい
侵入せずに結ばれたい
強制せずに誘いたい
... 後ろめたさなしに別れたい
責めることなく評価したい
見下すことなく助けたい
あなたも同じようにしてくれたら
ふたりはほんとうに出会い、お互いを豊かにできるでしょう
ヴァージニア・サター (パピヨンより抜粋)