「・15のライフレッスンbyキューブラーロス」カテゴリーからの投稿です。
作られた恐れは、すべて過去か未来に関わるものであり、愛は現在の中にあります。
だから、現在に生きていれば愛に生きることになり、恐れの中で生きることではな
くなります。愛に生きる。それが我々の目標です。恐れを洗い流す作業は、愛に目
覚めることから始まるのです。
人生に不幸をもたらすのは、私たちが恐れている諸々の対象ではなく、恐れという
感情そのものなのです。恐れは、怒り、自己防衛、うぬぼれなど、様々な形で現れ
ます。その恐れを知恵に変えなければなりません。毎日、一歩ずつ、恐れの中に足
を踏み込むのです。ちょっとした事でも怖いと思っている事を実行して、慣らして
いきましょう。克服しようとしない限り、恐れは大きくなる一方で、最後には恐れ
に支配されてしまいます。恐れを克服するために、愛とやさしさという力の使い方
を学んで欲しいのです。
周囲に病気の人がいるとき、たとえその人が風邪のような軽い病気でも、感染を恐
れて近づきたくないと思う気持ちが生じます。そんなときは、慈悲の心を持って、
その人に近づいてほしい。
自分が駄目な人間だと感じたり、失敗をしてしまったと感じて、足が前に進まなく
なったら、自分自身に慈悲の心をかけてほしい。
ビジネスや社交の場で知らない人たちとしゃべることが怖くなったら、ほとんどの
人が同じ立場にいるのだという事を思い出せばいい。あなたと同じように、その人
たちも他人から慈悲の心で接して欲しいと思っているのです。だから、自分自身に、
そして、相手に、慈悲の心をかけさえすれば、簡単に相手に近づけるようになる事
がわかるでしょう。
真の自由は、もっとも恐れている事を行うことによって得られます。思い切って立
ち向かえば人生が見つかります。けっして人生を失うことはありません。あらゆる
恐れ、心配、不安を遮断するような安全な人生は、ある意味で、もっとも危険な人
生です。恐れを永続させ、恐れを人生の道づれにしてはなりません。恐れは手放し
てしまうか、でなければ、恐れをものともせずに生きるべきです。そうすれば、逆
説的な事ですが、安全な場所に行くことができます。その気にさえなれば、誰もが
ためらうことなく愛し、警戒することなく話しかけ、身構えることなく手を差し延
べることができるのです。
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現代は、人によそよそしい時代です。よそよそしく接し、警戒するから余計に恐れの
感情が増幅され、その反動で、事件が起きたりするのかもしれません。
以前は、個人情報保護などほとんどなく、 オープンな社会でしたね。1970年頃の
日本タレント名鑑なんかには住所やら電話番号まで記載されていたようです。中には、
みんなで応援のお便りを送ろう!みたいな記述もあったそうで^^
それだけ、人と人との距離が近かった。当時は、田舎の方では、家の鍵などほとんど
かけなかったようですし。(今でも地域によってはあるようですね)
いまさら昔の状況に戻ることは困難でしょうけれど、お互いの信頼関係を積極的に築く
ことはできるでしょう。自分勝手や利己的な考え方からの脱却、相手の立場になる、
利他的な行為・・・日本は大震災後、国がひとつになるような「絆」の真っ只中にいます。
一人一人が、ただ一人の人と寄り添うだけでも、その連鎖や輪はどんどん広がるので
はないでしょうか。
競争社会に焦点を合わせて生きるのであれば、社会的に自分が不利な状況、状態は
誰にも話すことができないと考えるでしょう。それゆえ、人との距離を置いて、守りの態度
で無難に生きようとする。信頼できるのは自分だけだと・・・。
しかし、その焦点を違う世界に合わすことができれば全く生き方が変わるでしょう。例えば、
カミングアウトすることによって恐れは取り払われ、真の自由が得られるのかもしれない。
もちろん、そうすることにより、付き合う人たちも変わり、生活も変わるでしょう。しかし、その
世界は、「人の寄りそう絆で結ばれる愛の世界」となるでしょう。
次回からは「怒り」のレッスンです。怒ってばかりの人、いらいらする人・・必見!(笑